俗にギックリ(ギックラ)腰と呼ばれています。一般的には重いものを持ったためとか、朝起き上がるときに傷めるといわれています。

 

主な症状

腰に急激な激痛が走り、起き上がりなどの腰の動きができなくなります。

特に朝方痛みがひどく、時間が経つごとにわずかに痛みが軽減します。

 

原因

実は、何か急に重いものを持ったからとか、中腰で姿勢が悪かったからだとか・・・という原因で発症するものではありません。それは契機であって、たとえ何をしても急に(たまに一日位かけて)腰が痛くなる状態になっていたのです。真の原因は慢性的な腰を始めとする筋肉のしこりからきています。

 

主な治療

痛みの程度が軽ければ、患部を直接マッサージして治る場合もあります。ギックリ腰を何度か経験しているベテラン(?)の方は、全身的にしこりのある筋肉を緩めていかないと、効果が出にくくなっています。

当院では、まず痛みと関係のある筋肉を緩めながら、患部の可動範囲を確認して治療を進めていきます。ソフトな刺激で、体に負担をかけることなくゆがみを調整することで、腰の動きがさらに良くなります。

当院にいらっしゃるほとんどの方は、一回の治療で効果を実感できるまでに回復します。無論、中には3〜5回位治療しないと、全く効果の出ない重症の方もわずかですがおられますが、通常一週間位で完治します。

やっと歩いてきた方でも、大抵1〜3回位の治療で日常生活に戻れます。治療は全く痛くありません。また、ベッドに寝れない方は、たったまま、腰掛けたままで施術していきます。

 

対処法

治療から帰っても、できるだけ動かさないように安静にしてください。痛みのでるような姿勢は極力避けて下さい。条件が許すなら、横向きに海老のように丸くなって寝ているのが一番良いでしょう。朝起きた時が、一番痛みが強いのですが、体を慣らしていくうちに動けるようになります。

かなり痛みが強く動きが制限されるようならば、骨盤を固定すると痛みが軽減し、回復も早くなります。当院では骨盤ベルト等の固定をするように勧めています。

仕事を休む事ができない方は、事務職の方でも何かで固定しないと夕方になると腰から背中全体が張ってくるので、一日仕事を続けるのは困難でしょう。

シップを貼る場合は、一週間は冷シップを貼ってください。お風呂は血行を良くしますので、炎症を悪化させないために避けるか、汗を流す程度に短めにして下さい。お風呂に入るのも一苦労する重症の方は、入浴中は楽ですが体が冷めた頃に痛みが増大する可能性が高いですので、無理に入らない方が無難です。飲酒も痛みが治まるまで避けて下さい。

治療で少し良くなると、もう大丈夫だと思って動き回り再発する方もいます。朝、目が覚めて起きる時にも痛みがない、車の乗り降りも平気、くしゃみをしてもひびかない・・・ここまでくればもう安心です。

 

※ ベルトとさらしの違い

さらしは固定性が強く、多少動き回っても痛みを感じません。ただ、自分で巻くのは慣れないと難しいです。ベルトは、固定がさらしよりは劣りますが、自分で簡単に着脱できます。

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